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土井ちゃんの本

土井ちゃんこと土井雪広さん。Youtubeの GCN Channel でよく見かけます。私は自転車系Youtubeを時々見るのですが、その半分くらいはGCNを見ています。GCNのコンテンツは英語が多いですが、そんな難しい英語使っていないので英語のコンテンツでも苦労なく見れています。もしまだGCNを見たことないのであれば、見てみて損はないと思います。 GCNの日本人のプレゼンターは少なく、日本人のメインは土井ちゃんと言っても過言ではないでしょう。私は土井ちゃんを初めて知ったのは、このGCNのYoutubeでした。 GCNのYoutubeで見る土井ちゃんからは、時々現役時代の話が出るので、ヨーロッパで走っていた人なんだなという認識はあった。私はロードバイクのパーツや消耗品をAmazonで買うことも多いのだけど、そのせいかオススメの書籍に「 敗北のない競技(土井雪広) 」が出てきた。何となくクリックしてみると、土井なにがしの著とある。ひょっとしてと調べると、GCNの土井ちゃんだった。なるほどこの人の書いた本かと思って、さっそく買って読んでみた。 あまりネタバレするのも本意ではないので、簡単な感想を。全体を通して感じたのは、土井ちゃんはかなり本音でこの本を書いているのだろうなということ。日本人含め、関わりのあった選手が登場するが、その誰に対しても敬意をもって紹介しつつ自分との関係性を綴っている。その関係性も変に美化することなく当時のことを正直に書かれているように思う。それは人物に関してだけでなく、プロトンにおけるカルチャーのことや、練習の苦しさやレース(特にステージレース)の過酷さに関しても。そしてレースをテレビで見ているだけでは分からない、ロードバイクで走ることを職業にしている人たちの世界全般のことを。 まちがいない、この本を読んだことで、今後ロードレースを見る時の見方が変わる。 読後感はとてもよい。何かを一生懸命突き詰めた人が、そのことについて書いた本だからだろう。対象は違えど、若かりし頃は何かに情熱を燃やして突き進んだことがある人も多いだろうし、そういう若かった頃の自分も思い出させる本である。