WatteamのPowerbeat(両足パワメ)購入

さて、Garmin買ってトレーニングをしていると、自然とパワメが欲しくなる。これは恐らく自然の成り行きのようなもので、あるいはGarmin社のマーケティングが巧妙なのかもしれない。理由はどうあれ、私はパワメを欲しくて欲しくてたまらなくなり、気が付くと毎晩パワメをネットで物色する日々を送っていた。このままではトレーニングに支障がでる、もとよりトレーニング時間が減っていると思い、パワメを買うことにした。

パワメのタイプやメーカーは色々あるのは皆さんご存知の通りで、買うと決めてからも選定にそれなりの時間がかかった。クランクを変えても使い続けることができるので、ペダルタイプを欲しかったが今回は見送った。なんせ10万円コースである。自分の現状を冷静に見直すと、私はパワメ初心者であり、今後どの程度使い続けるかも不明である。したがって、まずは両足測定できる最安のものを探してみた。新進気鋭のパワメメーカーと思われる、米国はカリフォルニアのWatteamからPowerbeatという商品名のパワメが販売されている。クランクのひずみからパワーを測定するタイプだ。他社のパワメとの大きな違いは、自分で組付ける必要があること。英語の記事やメーカーのHP見ると、確かに手間はかかりそうだができないこともなさそうだったので、販売店より買ってみた。残念ながら日本代理店はないようなので、日本に発送してくれる北米販売店からの購入である。

Watteam社のHPはここ。日本発送してくれた販売店はここ。販売店は、Watteam社のHPからリンクされているので、アブないところではなさそうである。

販売店のHPからオーダーすると、国際郵便で届く。一週間もかからず届いたが、関税だか消費税だか、受取時に2000円ほど取られた。しかしそんな些細なことはどうでもよい、これが手元に届いたのだ。
んー、箱がでかい。もう少し小さい箱なら送料がと思わなくもないが、商品としては5万円前後するので、ある程度は威張りの効く箱も必要なのだろう。輸送用段ボールから出して、箱を引き出す。
皆で石畳を登っているカラー写真は箱のカバーのようなもので、中身の実体がスポッと抜ける。で、実体の段ボールをさらに開ける。

箱の作り上、パワメ本体が中央に鎮座するようになっている。パワメ本体はひずみを検出するセンサー部分(Sensor Unit)と、そのデータをガーミン等のデバイスに飛ばす部分(Comp Unit)に分かれている。Comp Unitは充電式である。

はやる気持ちを抑えつつ、マニュアル読みながら取り付け作業の全体を把握する。そこで初めてアプリを使うことを知った。Watteamはこの商品のキャリブレーションやゼロ値設定するためのスマホアプリを提供している。そしてこのアプリは取り付けから教えてくれるのだ。むしろ取り付け作業の後半はキャリブレーションであるので、アプリを見ながら取り付け作業をするのが本筋である。そうすると同梱されている紙のマニュアルの立つ瀬がないが、紙のマニュアルにもスマホアプリ入れてやれよ、と書いてある。ラグビー選手に例えて言うならば、自分ではトライまでは持っていけないが、トライにつながる最後のパスをする選手のようでもあり、潔さと一種の美しさすら感じる。主役のアプリだが、iPhone版もアンドロイド版も提供されている。ここでスマホを持っていない人はどうするのか疑問であるが、私はiPhoneユーザーなので、そんなことは気にせず取り付け作業に進む。

Watteamのスマホアプリは超親切で、ムービーで取り付けからCalibrationの仕方までStep by stepで解説してくれる。それに従いながら作業を進めれば、頓挫する場面はほとんどない。ところが、センサーユニットをクランクに取り付けた後は、エポキシが固まるまで待つ必要があり、それに24~48時間かかる。つまり、丸二日ほど自転車に乗らないタイミングでないと、取り付け作業ができないのである。ある意味、取り付け作業で一番の厄介な点は、これかもしれない。

取り付けで引っかかるステップは殆どないと書いたが、私はセンサーユニットとコンプユニットの接続(イヤホンジャックのようなものを差し込むだけなのだが、奥までグッと入れる必要がある)が甘かったせいで、スマホからパワメを認識しなかったり、キャリブレーションを終了できないことがあった。このような、何かトラブルめいたものに遭遇した時は、Watteamに即メールである。スマホアプリから直接Watteamにメールを送れる仕様になっているので便利ではあるが、時差もあり即答をもらえないので、その点はちょっと不便。
取り付け準備中の写真。センサーユニットをエポキシで接着する位置決めのために、ガイドを当てて鉛筆(これも商品に入っている)でマーキングする。
マーキングも終わり、取付位置もきれいにしたのちにエポキシ塗って接着。ゴムバンドで押さえつけて、24~48時間待つ。白く見えるプラスチッキーな部分は、ゴムバンドでうまく押さえつけるための取り付け補助カバーである。
十分時間が経ったので、ゴムバンドを外して取り付け用のカバーを外す。黒く細長いこれがセンサーユニットである。エポキシを盛りすぎたせいで、仕上がりが少し残念な感じになってしまっている。あとはキャリブレーションをしてオシマイ。キャリブレーションに使う重りは、プラスチックバックに水を入れたものを使う。このプラバックも商品に入っている。

さて、取り付けとキャリブレーションが終われば、サイコンに連動させるだけである。私はGarmin Edge 520jにペアリングさせるので、ANT+でペアリング。パワメはケイデンサー機能も付いているので、これまで使っていたケイデンスセンサーを外す。なお、ゼロ点補正は乗るたびにやる方が良いと書かれているので、トレーニングの時はまずゼロ点補正するようにしている。ゼロ点補正は、Watteamのスマホアプリからワンクリックで実施できるので、まったくの手間いらず。

実際乗ってみると、漕ぐたびにパワーが表示されるのは面白い。印象として重いペダルをぐいぐいケイデンス60程度で漕いでいるより、一枚ギアを落としてケイデンス上げた方がパワーが出ているようだ。何度か三本ローラーで使ってみてそうなので、いまの私はそのようなタイプなのだろう。パワメを使うと、ほぼリアルタイムで負荷の大小の認識が可能である。トレーニング目的では心拍よりパワメのほうが良いと言われる理由が実感できる(使ってみたレビューはここ「Watteam Powerbeat使ってみた」「Powerbeatデータ解析」です)。

最後に、パワメ買って残念だった点があるとすれば、私のFTPが思ったほど高くなかったことである。

関連記事
Powerbeat(パワメ)の正確性をKICKRで検証(2) Powerbeatデータ解析

コメント

  1. takと申します。
    充電はどれ位持つものでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. 質問ありがとうございます。
      私の所では、1日1から2時間使用で、3週間から1ヶ月程度持っています。
      ご参考になれば。

      削除
  2. ご回答ありがとうございます。弊方もよく調べてみれば、60hとありましたね。すみません。
    弊方も15年末の発売かという頃に気にしていましたが、なかなか販売されず、
    やっとのプレオーダーはアメリカのみとかで、4iiiに鞍替えしていましたが、やはり、両側がいいなって思っていた所、ちゃんと販売されていることを知りました。装着についてもご紹介いただき、また、物欲が沸いてきてしまいました。

    返信削除
  3. はじめまして。コメント失礼します。
    先日powerbeatを購入しキャリブレーションを行なったのですが、出力が低い気がします。
    よろしければ取り付け時の校正値を教えていただけないでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。私が重り(水バッグ)を使ってキャリブレーションした際は、補正値の入力は求められなかったように思います。ゼロ点補正の時も、もちろん補正値入力の項目はありません。
      お伺いの内容とは違いますが、重り(水バッグ)の重さをはかりで測って、キャリブレーションに使うとよいかもしれません。

      削除
    2. ご回答ありがとうございます。
      重さを測りキャリブレーションを再度行ってみたいと思います。

      削除
  4. こんばんわ。このパワーメーターを購入検討しているんですが長期信頼性が気になっています。今現在も快調でしょうか?

    返信削除
  5. 返答が遅くなりすいません。現在も快調ですが、これまでに二回ほど値がおかしくなったことがあり、サポートに連絡して新しいセンサーを送ってもらったことがあります。センサー交換後は快調です。おそらく、初期ロットの製品で使われていた接着剤(エポキシ)の問題なのかなと思います。代替品(センサー)が送られてきたときは、異なるタイプのエポキシが添付されていましたので。
    ご参考になれば幸いです。

    返信削除

コメントを投稿

Popular Posts

ROUVYとZwift、トレーニング目的ならどっち?

私はなぜWahoo KICKR 2018を選んだか(Tacx NEOに対して)

105ペダル(PD-5800)の分解清掃・グリスアップを写真付きで解説

BontragerのBlenderにCATEYEのライトをマウントする

振り返り;FTP向上に効いたのは結局L4だった?

自作も紹介 Zwiftワークアウトメニュー

Wahoo KICKRメンテ

Wahoo KICKR レビュー(使用編・ERG)

Wahoo KICKRメンテ その二