UFO drip(チェーンオイル)

チェーンオイルと書きながら、オイルではなくこれは恐らくコーティングの類。AZのドライルブをこれまで使っていたが、意外と汚れるのが早く、また私の環境では100キロ持たずにシャリシャリ音がしてくるので、もうちょっと何とかならないかと思い、これまで使ったことのないコーティング系を買ってみた。

買ってみたと簡単に言いながら、このボトル(180mL)で8300円である(アマゾンにて購入)。750mLだと3万4千円ちょっと。飲み物ならフランス格付けワインが余裕で買える値段(ビンテージにもよる)、ウイスキーの山崎12年や余市10年には少し届かない程度か。なんにせよ、おおよそ液体という部類の中では、すこぶるお高い代物である。

塗布する前に、今まで使っていたルブをきれいに落とす必要があるらしい。初回施工が多少面倒であるが、二回目以降は上塗りでOKのようなので、初回だけの我慢である。パーツクリーナーとブラシで、これでもかとチェーンを清掃し、施工してみた。

パッと見分かり難いが、ツブツブが少し見えると思う。ボトルを開ける時にすぐに分かるが、UFO dripは甘酒のようなツブツブ感のある白い液体である。この写真は施工直後であるが、使用までは一晩おかないといけない。溶媒を飛ばすんだと思う。匂いはそれなりで、お世辞にも無臭とは言えないが我慢できない程でもない。

翌朝、チェーンは少し白っぽくなって、確かにコーティングされているようではある。全体的にロウが付着しているように見えるが、指で擦ってみるとロウのように簡単には取れない。まさに、チェーンに「付着している」感じで簡単にはこそげ落ちない。

この、簡単にはこそげ落ちない付着している感があったため、ペダルが重くなりそうと心配したが、漕いでみるとそんなことはない。ドライルブと同じくらい軽い。恐らくドライルブよりは軽いのだろうが、チェーンをあそこまでキレイにしてルブを塗布したら、この程度は軽くなりそうな気もする。ウェットのようなヌルヌル感はなく、あくまで感覚はドライに近く、また小さいシャリ音も鳴る。メーカーの説明によると、チェーンノイズと駆動抵抗は関係がないらしいので、あまり気にしないでおくことにした。距離走ると、チェーン音が明らかに大きくなるので、その時は恐らくコーティング切れだろう。

そうやって、チェーン音が気になり始めたら再塗付を繰り返しながら、もうかれこれUFO dripを使い始めて1000キロ以上走った。気にしていた持ちであるが、だいたい100~200キロ走行で再塗付をしている。もう少し持つ感じもするが、駆動抵抗が気になりながら乗るのも嫌なのでケチらずに使っている。雨の日は乗っていないので、雨天時の持ちは分からない。

なお、再塗付を単なる上塗りで施工すると、初回の時のような回転の軽さは味わえなかった。再塗付は上塗りでいいと言いつつも、ちゃんとクリーニングするのが一番いいんだなと実感。

汚れは確かにつきにくい。これだけでもドライルブから乗り換えて良かったと思う。しかも確実にドライルブより長持ちだ。一方、駆動抵抗の減少は正直私には分からず(初めからこれが体感できないことは予測していたので、持ちが良くてキレイが続くってので満足なんですが)。

最後に、リピートするかと聞かれると、正直迷う。一度は経験してみたくて買ってはみたものの、やっぱり値段が高い。そして、ここ一発の勝負で使う、というほど駆動抵抗の変化も感じられない。明確に分かるのは、汚れにくく長持ち(ドライルブ比較)であり、そこにこの値段を払うかというジレンマがある。安いマイクロファイバークロスを使い捨てで使ってチェーン清掃の頻度を増やし、ドライルブを使う方が正解なのかもしれない。

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