OTTOLOCKレビュー

自転車のカギ、ワイヤーロックの類だがワイヤーではない。鉄板入りのきしめんを使った数字キーロックである。クライドファンディングで商品化したことで一時話題になったらしいが、その時は私は見向きもしなかった。

ワイヤーロックは見た目が貧弱で(実際の防衛力も貧弱)、コイル状のものは良くも悪くも伸びる。人がちょっと自転車ひっかけたり強風が吹くと、運が悪ければ「びよーん」とコイルワイヤーが伸び車体は倒れる。これは嫌だということで、伸びないロックが欲しく、今更ながらOTTOLOCKを買ってみたのでレビューする。なお、クラウドファンディングは既に終了しているが、商品化しているのでAmazonで購入することができた。



OTTOLOCKの良いと思った点
  • 色が派手で、またきしめん状に太く、「施錠してます感」が遠目からも分かる。
  • 鉄板入りきしめんが思った以上にカタくて太く、防御力を感じる(感じるだけで、切断を試してないので本当のところは分からず)。恐らくワイヤーロック2個がけより防御力は高い。
  • もちろんコイルロックのように伸びないので、がっちり地球ロックできる。

OTTOLOCKのイマイチな点
  • 高い。いろんなワイヤーロックはあれど、一万円前後の値段設定は高い(きしめんの長さで値段が異なり、だいたい8000円から12000円程度)。
  • 重い。ワイヤーロックに比べると明らかに重く、ナンバーキーの部分も重いし、鉄板きしめんもそれなりに重量感がある。その重量、152グラムである。
  • 操作性がいまいち。キーナンバーの表示もダイヤルも小さく、操作性が悪い。きしめんのカタさ、きしめんをナンバーキー部分に通す際のスベリの悪さも相まって、取り扱いに少しストレスを感じる人もいるかも。操作性の面では、明らかに改善の余地がある。
  • コンパクト・・・か?コイルロックに比べると全然コンパクトにならない。きしめんは巻くことはできるが柔軟性には限界があり、キツキツに巻いてジャージのバックポケットにようやく入る程度。




で、総評としては手放しには褒められず、使いどころを選ぶロックである(ロックは当然すべてそうなのだが)。例えば、ほとんど休憩しないトレーニングの時は、緊急時のトイレ・コンビニ補給用にワイヤーロック持参。ポタライド的に昼食などで店に入るとか、行先では駐輪して少し歩きで観光するケースでは、OTTOLOCK。駅前など盗難リスクが比較的高いところはU字ロック。という使い分け。

OTTOLOCK、使えるシーンはありそうだが、同じ値段で買えるもの(タイヤ、スプロケ、チェーン等等)を考えると、やっぱ高すぎ感は否めない。オススメかとロード仲間に問われると、「好きなら買ってみてもいいんじゃ」程度である。結局はこれを使うシーン(昼食は店の中で、など)をどの程度やるかだろう。

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