Sufferfestを使ってみた
はじめに
Zwiftに飽きたわけではないが、ワークアウトのモチベーション維持のために別のアプリも試してみた。以前、Rouvyを試したことを記事に書いたが、今回はSufferfestである。なんのことはない、YoutubeのGCNチャンネルを見ていたら、DanさんがSufferfestでトレーニングを頑張っていたので、ちょっと試してみようかなと思ったところ。
登録作業
Sufferfestは無料で二週間使えるので、お試しで使う分にはハードルは低い。SufferfestのHPは英語オンリーだが、そんな難しいことは書いてない。
Get Startedをクリック。すると、
ほら、14 days freeって書いてるので、そのままCreate your accountに進んで申し込む。
後から設定もできるが、Account作成の途中でも他のアプリとの連携設定が可能。必要な設定をして、そのまま進む。
最後は、パソコン用のアプリのダウンロード。
プロファイル設定、4DPとは
PC用のアプリをダウンロードしてインストールすると、デスクトップにショートカットが。
ダブルクリックして開く。アプリは全画面表示可能。プロファイルのページはこんな感じ。
そう、このアプリではFTPではなく4DPと呼ばれるパワープロファイルを基に、トレーニングを積んでいく。なので、FTPだけを指標にしたトレーニングは時代遅れだ、と言わんばかりのこのページ。で、4DPとは何ぞやというと、
これなんですね。要は5秒、1分、5分、20分それぞれの平均最大パワーを基としたプロファイル。これで何が分かるかというと、あなたのライダーとしてのタイプ。測定したことない人は、この測定メニュー(必要なパワープロファイルを全部一気に測定するメニュー)もあるので、まずはそれをやることをおススメする。
で、従来の(Zwift含む他のソフトウェアの)ワークアウトメニューでは、FTPを指標としてL6, L5, L4, L3, L2とパワー値が決められていたが、Sufferfestはそうではなく、スプリント練習メニューではあなたの実測の5秒平均パワーを基に強度が設定され、同じくVO2 Maxパワー領域の練習でも、あなたの実測のMAPを基に強度設定がなされる。
これは効率よくトレーニングしたい人にとっては嬉しい機能ではないだろうか。他のアプリでは一般的であるFTPだけを基準にしたワークアウトメニューの強度設定では、FTPから考えるMAPよりも実際にMAPが高い人は、どうしてもVO2 Maxのメニュー強度が軽すぎと感じていたかもしれないが、Sufferfestではそうはならない。どのパワー領域でも、あなたのパワープロファイルに最適な強度設定がなされることになる(楽とは言っていない)。
トレーニングメニュー
これがトレーニングメニューを選択する画面。
メニュー内のインターバルの色や、メニューの説明でどのパワー領域を鍛えるメニューか書かれているので、おおよそどんなメニューなのかは分かる。メニューの時間やTSS、ISも記載されている。しかし、上記画面の右下のメニューグラフにFTPの線が引いていないので、水色のブロックの辛さがどの程度か分からない(L4以下はすべて水色ブロックで書かれている)。またカーソルをオーバーレイしても、それぞれのブロックの長さや強度が表示されない。メニューの時間とTSSとISで、だいたいの辛さは分かるが、開始前に各インターバルのブロックの時間や目標パワー値が分からないのは、ちょっと闇鍋っぽさがある。
実際にメニューを選択し、自転車を漕ぎ始めるとメニューが流れる(多くのメニューはビデオ再生とともにメニューが進む)。足を止めるとビデオ(メニュー)も止まる。開始直後、アップの最初のほうはこんな感じ。
で、その後実走するプロのライダーが写される。
これが意外とよく出来ていて、この集団で自分も走っている気になってくる。メニューが辛くなってくると、励ましのテキスト(英語)が出てくるのはZwiftと似ているが、テキスト表示が出て来る頻度はZwiftより多い。また内容も映像のレースに即していて、「奴らはお前を千切ろうとしているぞ! 頑張って着いて行け!」とか、「最後の登りだ、ここでKOMを取れ!」とか、頑張れるメッセージが多い。
トレーニングプラン
様々なシチュエーションに向けたトレーニングプランの作成もできる。期間や強化したい種目を選択してプランを作らせるタイプだ。
このアプリに特徴的なのは、モチベーション維持のためか、メンタルを強くするためなのか、ヨガのメニューが組み込み可能なことである。
その他
Zwiftのようにフリーに流すメニューもないことはないが、Zwiftのような他人と対戦するレースやソーシャルライドは無い。
で、気になるお値段は、
今はまだ無料期間中なのでSubscribeはしていないが、Zwiftなどと比べても若干高いんじゃないかとの印象はある。
感想
これは、純粋なトレーニング用のアプリである。ビデオ付きのワークアウトを消化して強くなる、そういうコンセプト。ただ、侮るなかれ。励ましのテキスト含めビデオが良くできていて、やっててモチベーションが沸く(楽とは言っていない)。Zwiftのワークアウトは、一人でやっているとモチベーションを維持できないことはあるが、Sufferfestなら意地になってメニューをクリアしようという気になってくる(もう一度言うが、楽ではない)。私としてこれはアリだ。
プロのレース中継を見ていると自分も走りたくなるような人には、すごく向いていると思う。ただ、SufferfestだけだとZwiftのように他のプレイヤーとレースが出来ないので、Zwiftはそれ用に維持しておき、ワークアウトをSufferfestでやる、という運用が良いように思う(お金かかるなぁ)。
Sufferfestのトレーニングメニューは、はっきり言ってキツイ。ユルいメニューが少ない。そういえば、Sufferって苦しむという意味だったかな。Suffer-Festなので、みんなで苦しむお祭りみたいな、そういうイメージの名前なのかな。だったらイメージはぴったりだ。Let's SUFFER !!
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