ガジェットレビュー:Garmin Varia

はじめに
Garmin Variaを購入したので、ちょっとだけレビューしてみる。販売から結構時間がたっているので製品を熟知している方も多いと思うが、レビューしたくなるほど気に入ったのである。

Variaシリーズのメインの機能は後方からの自動車接近を感知し、それをサイコン上に表示させることである。接近車両を検知するセンサーのみ(リアライト機能なし)がVaria RVR315であり、リアライトと一緒になった製品がVaria RTL515である。また、リアカメラ機能も付けたVaria RCT715が2022年6月発売予定になっている。


内容物、マウント、装着
今回私が購入したのは、リアライト機能付きのVaria RTL515である(Amazonリンク)。個人的にリアライトに強いこだわりはないのと、315より515のほうがバッテリーの持ちもいいので、515を購入した。

まず、箱を開けてみると、本体のほか、マウントと充電用コードが入っている。充電はマイクロUSBである。マウントは輪ゴムで止めるもので、シートポスト形状に沿うゴム足を使って装着する。ある程度エアロなシートポストにもフィットするようなゴム足も入っている。


ところが私はこの輪ゴムで止めるやり方があまり好きではなく、したがって別売りのマウントを購入した。純正のものが売っていなかったので、TUSITAというメーカーの製品をAmazonで購入(Amazonリンク)。基本的に(エアロではない)円形シートポスト用の製品である。シートポストの太さに応じて、使うシムを選んで装着する。シムはゴムでできており、簡単には滑らない。私はカーボンシートポストを使っているので、この滑りにくいゴム製のシムが良かった。


シートポストは完全に垂直ではなく角度がついているのだが、このマウントはその角度を加味して、Variaができるだけまっすぐ後ろを向く(Variaが俯いたり天を仰いだ形にならない)ようになっている。



使用してみる
私のEdgeは、Edge 510Jである。若干古い製品だが、本家のHPでは対応デバイス一覧に含まれていたので安心してVariaを購入した。

Variaの電源を入れていれば、Edgeからはスムーズに認識できたので、何のトラブルもなくペアリングができた。実際使ってみたときの映像は、さすがに写真を撮っていないので、マニュアルから抜粋する。


この絵で説明すると、右上のオレンジの丸が自分である。その少し下の白丸が、接近車両である。Variaが後方に車両を認識すると、ビープ音が鳴り、このような画面になる。認識したばかりの時は、白丸はもっと画面の下のほうにあるが、それがだんだん上に近づいてくる(自分に車両が接近している)。車両が自分を追い越せば、白丸は画面からはなくなる。その後、さらなる接近車両が一台もなければ、画面のハイライトがグリーンになる。

おおむね期待した通りに動いてくれるし、画面表示も直感的で見やすい。

Goodなポイント
三車線ある国道では、一番右の車線(自分の自転車からは一番遠い車線)を通る自動車も認識してくれる。グネグネとした道でなければ、かなり早い段階で(自分が音で自動車の接近に気が付くだいぶ前に)、接近自動車を認識する。

いまいちなポイント
バスやトラックのような大きな車両の後ろに乗用車が続いている場合などは、一台と認識されてしまうことがある。しかしその時でも、大型車両が自分のすぐ横に来た頃には、そのすぐ後ろの乗用車を認識し始めてはくれる。
グネグネの山道などでは、あまり遠くの車両は認識しない。さすがに目で見えないカーブの向こうまでは認識しないようだ。

総評
田舎道や峠道など、交通量が少ない道で真価を発揮する。交通量が多い道は、そもそも「車両は来ているもの」と考えて自転車に乗っているので、Variaがあろうがなかろうがあまり気持ち的にも乗り方も変わらない。一方、田舎道や峠道など時々車両が来る道では、右後ろを時々見ながら、音に気を配りながら乗っていることが多いと思う。そういう場面でVariaがあれば、かなり便利である。後方確認をVariaにすべて任せることはできないが、それでも前方に神経を集中してライドすることができるし、何より後方からくる車両を早期に発見してくれるので、それに対する心構えや、場合によっては道を譲る準備もやりやすくなる。

安い製品ではないが、買ってよかったガジェットである。以下今回紹介した製品へのリンクである。

Garmin Varia RTL515

TUSHITAマウント

コメント

Popular Posts

ROUVYとZwift、トレーニング目的ならどっち?

私はなぜWahoo KICKR 2018を選んだか(Tacx NEOに対して)

105ペダル(PD-5800)の分解清掃・グリスアップを写真付きで解説

BontragerのBlenderにCATEYEのライトをマウントする

WatteamのPowerbeat(両足パワメ)購入

振り返り;FTP向上に効いたのは結局L4だった?

自作も紹介 Zwiftワークアウトメニュー

Wahoo KICKRメンテ

Wahoo KICKR レビュー(使用編・ERG)

Wahoo KICKRメンテ その二